「師走と相続開始時」<第59回>

2014年も、あと僅かとなり、街は、年末の買い物やお正月の支度で大いににぎわっています。今年やり残したことは何か等、個人的にも何かと気忙しを感じる時期を迎えております。この時期の心理状態は、何かと似ていると感じ、思い起こしてみますと、私達の仕事は、相続開始時の状況と酷似しております。
 相続開始時とは、当然、近親者の死亡という、人として当然に受け入れがたい悲しみの中にある極めて異常な状況です。この様な中で、様々な決断を要求されるのが相続開始時の状況です。葬儀屋さんの手配から始まって、役所への死亡届、金融機関への届け出、生命保険会社への通知、故人の身の回り品の整理、相続財産の把握、相続財産の相続か放棄かの決定、税務署への故人の準確定申告、相続人間の利害調整、相続税の申告等、上げればきりがないほどのです。更に、この様な状況で、葬儀、三十五日、四十九日の法要、納骨等の儀式も執り行わなければなりません。相続人間の人間関係が良好でも、何かと気を使わなければならない時期です。
 この様な人間の異常な心理状況の中では、冷静な判断を求めることは中々難しく、特に、配偶者を亡くした方(多くは女性)は、誤った判断を犯す危険が御座います。この様な時には、判断を急がず、やるべきこととその期日を紙に書いて、それをチェックシートにして、よく考えて判断なさって下さい。なにも、焦ることはないのです。よく、トラブルの基になるのは、すべてを誰かに丸投げすることです。
これは、あってはならないのです。面倒でも、一つ一つ丁寧にご自分で実行することが、後々の相続に役立つことは明白です。後の、親族間の紛争を招かないためにも、総合的判断のできる専門家を使いながら、期日を守りながら余裕をもって処理されることをお勧め致しす。                                                            以上

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