「確定申告と予算制度」の導入 2
先週に引き続き、予算制度の導入について、考えてみましょう。
まず、先週ご説明した作成した収入を項目入力したエクセルシートをコピーして下さい。(シートのコピー)(これが、最終予算書になります。)入力されている数値は、昨年の実績数値ですから、これを、一度デリートして、新たな入力を行ってください。その際の注意点は、できるだけ保守的に、入力を行うことです。
次に、先ほど作成された次期の収入シートの1行明けた次の行から確定申告の収支明細項目を縦に入力して下さい。(この時、1列は、4次期の1月分、2列目は次期の2月分になり、同様に12列は12月分になります。)
最後に、その経費項目の各月の金額を前年実績を参考にして入力していくわけですが、経費が経常的に発生されるものは、その月の推定金額を入力して下さい。その他の突発して発生するものは、年間推定発生金額を12等分して、各月に均等配分して下さい。
これにより、収入合計から経費合計を差引けば、次期の営業損益が算出されます。これに営業外の収入を加算し、借入金額等がある場合には、支払い利息などの営業外費用を差引き経常利益を求めて下さい。(経常外損益は、予測不可能ですので、予算としては建てない方がいいと思います。)
この様に、本来、確定申告のために表計算ソフト(EXCEL等)を、シートをコピーすることにより、一気に来季の経費予算を作成してしまうやり方です。更に、これに、毎月分に列を2列挿入することにより、実績対比も可能です。ここで重要なのが、収入は保守的に、経費は予想されるものは、くまなく計上しておくことです。これにより、月ごとの収益が予想され、固定経費の計画的な修繕が可能となってまいります。但し、固定資産(風呂釜等)で大きな金額を占めるものは、その予想購入額を耐用年数で除して、予め準備金として計上しておけば、大きな金額の修理費用の捻出に役立ちます。
以上が、当社がお勧めする予算書の作成です。何かの参考にしてみてください。 以上