新国立競技場問題「期待される黒子の役割」

7月17日、安倍総理大臣は、新国立競技場建設について、白紙に戻すことを発表致しました。先週のこの欄でも指摘させて頂きました通り、国民の反対を押切った契約は解約となった模様です。(その原因と責任は、今後設置が予定されるであろう第三者委員会で明らかになるものと考えられます。)
 しかし、問題は、ここから始まります。勿論、新しい設計コンペから始まる競技場の建設は、最も重要ですが、一方、現在までの旧プロジェクトに関わった方や企業に対する、損害賠償交渉も、また重要です。なぜなら、この交渉は、困難が予想され、その決定された賠償額が、すべて無駄な税金の支払いとなるからです。
 設計者のザハ・ハディド氏は勿論のこと、突貫工事を予定していた大成建設や竹中工務店に対する賠償も考えなければなりません。ザハ氏に関しては、正式なコンペで正式に選ばれた設計事務所であり、例えその構造が困難で提示予算を超えてたとしても、それを、政府側の審査機関が見抜けなかっただけのことで、己の恥を、人の責任に押しつけてはなりません。
 ザハ氏との契約書の解約条項にもよりますが、既に、支払った13億円の他に逸失利益を要求されることは明らかで、その金額は数十億円から数百億円にのぼる可能性を一部報道は伝えております。ここで、重要なことは、交渉は誠意をもって行うことです。己の非を認めて、弁護士事務所などに一任せず解決を図るべきです。今週、ザハ氏が来日を予定しているとのことですが、間違っても、冷遇することのないようにしてほしいものです。この対応が、今後の交渉に大きく響く可能性が大きいからです。
 また、2社のゼネコンに対する、損害賠償の内、大成建設との契約(32.94億円)の解約損害金及び2社の突貫工事のための準備に対する損害金も考えなければなりません。何故なら、今後の新国立競技場の建設は、準備期間の短さから「オールジャパン」でやらなければならず、従来の契約を引きずることは、許されないからです。
 いずれにしても、困難な損害賠償交渉は、地味で目立たない損な役割ですが、担当者は、黒子に徹して、国民負担を1円でも減らせる様に頑張ってほしいものです。また、国民は、交渉にあたる人達(恐らく、従来のプロジェクトの非参加者)に対して、できるだけの支援を惜しんではならないと考えます。 以上

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