「夢とロマン」と役割分担

先週、ある商業施設を全国展開する企業が東証1部に新規上場を果たした。その運営形態は独特で、瞬く間に全国展開を果たしたという。その根底には、この企業を創立された経営者の「夢とロマン」が人々に受け入れられ、この企業の成長へと導いたことだと思います。
 しかしながら、この企業の株価は、公開日には公開価格を下回り、その後低迷が続いております。何故でありましょうか。弊社にも、よく見える大手証券会社から、この株の購入のお誘いを頂き、その企業の資料を拝見させて頂きました。そこで、私を最も驚かせたのは、その企業の役員の中に、創業者はおろか現場の職員は見当たらず、すべてが金融関係者または出店関係者、弁護士等で占められていたことでした。その時、私が若いときに上司であったある地方銀行の役員をやられた方が宴席で教えて頂いた言葉を思い出しました。上司曰く「金融機関の職員は、宴席では上座の座ることなく、末席にいればいい。そして陰からその企業の成長を支えれば、それが最もいい役割だ」というものでした。企業を支えるそれぞれの利害関係者は、それぞれの役割を全うすることが求められ、常に謙虚である姿勢が重要であると説かれました。
 企業は、その理念とともに、人々に「夢とロマン」を与え続けなければその企業の成長はないと思います。私たちも、もう一度、それぞれの仕事を振り返ってみて、その役割を十分果たしているかを検証反省する機会を、今回の上場は、私たちに教えているのではないでしょうか。  以上

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